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低濃度PCB問題の経緯

昭和47年以降に製造され、PCBを使用していないとする電気機器に数十ppm程度のPCB汚染された絶縁油を含むものが存在することが判明し、高濃度PCB廃棄物の処理に加え、微量のPCBに汚染された電気機器の処理も日本国内では大きな問題となっています。
これらの微量PCB汚染機器は日本国内にトランスだけでも120万台以上と膨大な数が保管されていることが報告されていますが、未だ多くの稼働中機器が存在しています。
またこれらの機器は、環境大臣による無害化処理認定制度を用いて民間企業による処分が2010年から推し進められていますが、処理期限の2027年3月31日までに処理するためには、処理設備、大型機器への対応など、未だ多くの問題を抱えています。

ゼロ・ジャパンは松田産業グループとしてPCB廃棄物に関するあらゆるご案内を提案しております。

大型機器のご提案SMCC(金属ナトリウム添着セラミックス)分解・洗浄法による
オンサイト洗浄処理

移動・搬出が困難なPCB汚染大型機器に対して、洗浄処理装置をお客様の構内にもちこみ、無害化処理認定制度を用いて安全に無害化処理いたします。

小型機器のご提案松田産業による無害化処理認定業者への運搬

高濃度PCB廃棄物の運搬で培ったノウハウで、安全で確実な収集運搬をご案内します。

SMCC分解・洗浄法の特徴と強み

01PCB廃棄物がほぼゼロでコストも抑制

  • 無害化後の絶縁油および構成部材は有価物として売却
  • 新たな洗浄液は不要でPCB汚染廃棄物の発生を抑制

※PCBを現地で分解し、洗浄する方式のため、絶縁油も有価物扱いが可能です。

02安心な無害化後の解体・搬出作業

  • 無害化された機器を非PCB廃棄物として解体し撤去までご案内が可能
  • PCB廃棄物の現地解体と異なり、処理業者の責任範囲として解体を対応

※現地解体焼却処理に較べお客様の管理コストとリスクが最小となります。

03安全な無害化処理技術

  • 常温・常圧下の処理の為、火災リスクや古い機器から漏洩リスクがほとんどありません。
  • 揮発性の高い危険な有機溶剤を使用しない
  • 処理装置稼働時は低騒音、低振動を実現
  • 非常時に備えた警報通報携帯電話システムを設置
  • 新たな洗浄液は不要でPCB汚染廃棄物の発生を抑制

04可搬式コンパクト処理システム

  • 業界最小の小型ユニット装置で変電所内等のスペースのない場所に最適です。(寸法:W2.6×D1.2×H1.8m、重量1トン弱)
  • 移動可能で現地処理に最適
  • 大型の50トン超のトランスへも対応可能
  • 保管場所にあわせた処理機材のレイアウトが可能

洗浄処理装置

SMCC分解・洗浄法の概要

下記の分解工程と洗浄工程を同時に行い、PCB汚染廃電気機器の洗浄処理を行います。

PCB分解工程(分解法)

  • 廃電気機器中のPCBを常温・常圧下で化学分解します。
  • PCB分解は金属ナトリウムとの接触による脱塩素反応です。

部材洗浄工程(洗浄法)

  • 無害化された絶縁油にて、筐体内及び構成部材に付着したPCBを洗浄除去します。
  • 濃度勾配により部材内部のPCBが拡散します。
  • 分解工程でPCB分解された洗浄液にて、電気機器内部の構成部材を洗浄します。
  • 洗浄中は徐々にPCB濃度が低下し、自社基準0.3ppmを2回確認できた段階で分解・洗浄工程を終了します。
  • PCB濃度・油量に応じてSMCC使用量と時間を調整することで最適な条件下で無害化を行います。

現地処理の流れ

01仮設防油堤を設置
万一、漏油が発生しても全量収容(容積110%)できる防油堤を設置します。
02SMCC装置との接続
対象機器とSMCC装置を配管で接続し、処理システム全体で気密試験を実施します。
03分解・洗浄
トランス内の絶縁油を循環させ分解・洗浄を行います。循環中は1~2時間に1回オペレーターが巡回・監視し、異常時には自動で携帯に連絡が届き、すぐに駆けつけます。
04抜油
無害化後の絶縁油の抜油時も万一に備え、漏洩対策を行います。回収された絶縁油は、再生重油等として利用ができます。
05解体・撤去
分解・洗浄処理により有価物として売却が可能となった変圧器については、解体・搬出作業まで行います。

開発経緯と技術評価(特許)

環境省により設置された「PCB等処理技術調査検討委員会」にて技術評価終了。
処理技術名:「金属ナトリウム添着セラミックス分解・洗浄法」

開発経緯

平成20年3月31日
ゼロ・ジャパン(株) と(財)電力中央研究所との共同研究「金属ナトリウム添着セラミックス脱塩素化分解法(SMCC法)」
平成23年1月20日
ゼロ・ジャパン(株)、JFEメカニカル(株)、北海道旅客鉄道(株)の3社による共同研究
「金属ナトリウム添着セラミックス分解・洗浄法」(SMCC分解・洗浄法)

技術評価(特許)

特願2010‐92903
SMCC分解・洗浄技術 「電気機器のPCB浄化方法」
特願2011-100923
鉄芯洗浄技術 「トランスコア用鉄芯の処理方法」

処理実施の手続き例

現地洗浄処理を実施するには、対象地点ごとに環境大臣へ無害化処理申請~認定取得の必要があります。
お客さまの状況に合わせて処理対象物を決め、

処理計画を立案し関係法令に基づいて「認定申請」を行います。

STEP.1
事前調査
採油及び油中PCB濃度を分析します。また、機器の寸法形状や配置等を確認します。
STEP.2
処理計画を立案
洗浄場所と接続ルートを設計します。
STEP.3
環境省へ申請
官公庁へ無害化処理認定の申請を行います。
STEP.4
洗浄処理を実施
現地洗浄装置の設置から撤去、処理済機器の搬出まで約25日間で実施します。
お電話でのお問い合わせ
TEL:03-5909-5106
担当:市場開発部 松本 工(まつもと たくみ)
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